「やっぱりやあ。無理やったか」と自分の声が聞こえてきました。
トゥインクルは13着とまったく歯が立ちませんでした。
派手な勝ちっぷりに「これは強い!」と惚れ込んではボコボコにされる。
素人が飛びつきやすい典型的な馬を買ってしまいました。自分はなんて騙されやすいのだろう。
トゥインクルは絶好の内枠に入ったのにインを走りません。序盤はインでスタミナを温存して欲しかったです。向正面から馬群の外をまくって来ましたが、中途半端に見えたのは脚に余裕がなかったからでしょう。
昨年のゴールドシップのマネをしようとしてもそりゃあ無理というものです。
なんやかんや言ってみたところで、このメンバーでは実力不足は明らかでした。
我ながら馬券下手には呆れてしまうばかりです。
まぁしゃーないわ。
今年も1番人気はダメでした。2006年のディープインパクト以降10年連続で勝利から見離され、8年連続で10万円超の配当となりました。
キタサンブラックの勝因は1番枠を引き当てたことです。そしてスタートからスローに落として逃げられたことですね。
武豊騎手も「すべてが思い通りの競馬ができた」と述べていました。
それにしても、いったんカレンミロティックに前に出られながら、ゴール寸前に差し返した馬の勝負強さと名手の手腕が光りました。
波乱の立役者はカレンミロティックでした。昨年もあわやの3着と健闘したのに、その後の低迷と8歳という高齢が嫌われて13番人気。単勝オッズは99,2倍も付いていました。
人気を落として激走、競馬ではよくある"死んだふり"でしたね。同一レースの過去の好走馬は黙って買いという馬券の鉄則を改めて知らされました。
インの3番手の位置から池添騎手は最高の騎乗でした。この馬が差してくるとは驚きでした。
キタサンとの差は僅か4センチ、池添騎手は桜花賞のシンハライトに続いてセンチメートルに悔しい思いをしました。
後でVTR でレースを見ると、キタサン、カレンそして3着に追い上げたシュヴァルグランも内ラチびったりを走っているのが確認できました。
17番枠の有馬記念馬のゴールドアクターはかなり外を回らされ、直線入り口で先頭に接近したものの、脚があがってズルズル下がっていきました。
有馬記念2着のサウンズオブアースもしかりで15着と惨敗しました。
今回は枠の内外の明暗がくっきり出ましたね。
晴れやかな京都競馬場にディープインパクト以来10年ぶりに武豊騎手の笑顔が耀きました。
オーナーの北島三郎さんは感激の余り、涙ぐんだそうです。
こちらも外れ馬券の数字を凝視しながら、心の池は涙であふれました。
ターフの緑がなんと目に痛かったことか。