天皇賞です。古馬クラシックです。
中距離志向が強くなった今、3200m を競う春の天皇賞はどこか昭和を感じます。
曜日に関係なく、4月29日に施行されていた頃が懐かしくもあります。
今年は、有馬記念を制したゴールドアクターを巡っての戦いの構図になっています。
1番人気が予想されるゴールドアクターは菊花賞3着の後、休養をはさんで昨年から5連勝と完成の域に入ったかのような走りを見せています。
8番人気で有馬記念馬になったアクターについては「なぜ自分はゴールドアクターを見誤ったのか」のタイトルで、軽視した見立ての甘さを反省を込めて有馬の直後にブログで書きました。
だからアクターについては敬意を表しています。
この馬のここ3戦、アルゼンチン、有馬、日経の着差は0,0秒、0,0秒、0,1秒と派手な勝ちかたはありません。地味に映るこのムダを省いたチョイ勝ちの連続、実は凄いことかも知れないと気づきました。
きっと賢い馬なんでしょうね。
聞いた話では、アクターは直線で1度も後ろから差されたことがないらしいです。へぇー。
吉田隼人騎手もこの馬の乗りかたについては「自分が一番分かっている」と自信を深めています。
このアクターに試練が訪れました。枠順です。
なんと17番という明らかに不利な枠になってしまいました。さあどう折り合いをつけて、ポジションを取りにいくのか見ものです。
このレースの最大の焦点となりました。
天皇賞は9年連続で1番人気が勝利から見離されているのですね。波乱の連続で、4年前の100万馬券を含め毎年のように10万超の配当が飛び出しています。
今年も荒れることを前提で穴馬を発掘できればいいのですが。
早くから天皇賞で買おうと決めた馬がいます。言っときますが、自信なんてありません。私の軸はメジャーエンブレムでもフィエロでも馬券にならないのですから。
ダイヤモンドS でフェイムゲームに4馬身の差をつけて快勝したトゥインクルです。
知り合いにどうやろと聞いたら「あのレースは馬場が泥だらけで、フェイムとは4,5キロも斤量が軽かったんやで。しかも今度は一気に4キロの増量やから無理やで」と言われました。
それは承知してますし、アルバートに2回続けて決定的な差で負けてることや、一線クラスとの対戦がないことも知ったうえでの決断です。
いや決断というよりも買いたい衝動を抑えることができないのです。
トゥインクルのレース内容を調べてみると、ダイヤモンドS の前までは常に最後の4コーナーは後方から直線に向いています。
しかしダイヤモンドS では後半3コーナーからまくっていき、直線入り口では先頭に立ってそのまま押しきりました。 いつもと違う早いスパートの積極さ。 この"変化"に1票投じたくなったのです。
レース後の勝浦騎手の「これで天皇賞も楽しみになった」というコメントも気に入りました。
スタミナだけはありそうですしね。
このメンバー相手に、ああいった走りができたらひょっとしてと思っているのですが・・
かつてはメジロマックイーンやテイエムオペラオー、ディープインパクトら絶対的な軸馬がいて、春の天皇賞と言えば堅い決着のイメージがありました。しかし近年は春のG1 の中で最も難解なレースへと様変わりしました。
今年もゴールドアクターの他にも、キタサンブラック、シュヴァルグラン、サウンズオブアース、アルバート、フェイムゲームなどなど有力馬がめじろ押しです。
スポーツ紙面でも人気馬や穴馬の見出しが乱舞しています。
昨年はゴールドシップの大パフォーマンスを4コーナー付近の芝生から生観戦しました。
今年も京都競馬場に参戦します。
直線でトゥインクルの名前が実況で聞こえてくることを楽しみに。