強く推したい軸馬、穴馬が決まらないまま菊花賞当日を迎えました。レースによってはあれもこれも買いたい時も多々あるのですが、今回はあれやこれや考えてもまだ迷っています。
上位人気の何頭かについてメモってみました。
🔺リアファル 岩田
出走馬の中では異色の存在です。
夏に芝に転向したばかりなのに、菊の大舞台で堂々の一番人気になっています。(当日午前)
デビューから6戦はすべてダートを使われ、伏竜S や兵庫CS でいずれも2着するなどの実績を残して来ました。
芝に転向したのはこの7月、中京のマレーシアCです。ここでリアファルは5番人気ながら、後に小倉記念を勝ったアズマシャトルやマローブルーなど粒の揃った古馬相手に逃げ切りました。
続く神戸新聞杯でもリアルスティールに2馬身の差をつける完勝でした。
この馬は一介の逃げ馬ではなく、ラストも上位にくるほどの確かな脚があることです。
ルメール騎手はスタミナにも自信たつぷりのようです。
17番枠に入ったのが少し心配ですが、競馬関係者や記者の多くはすこぶる高い評価をしています。
異色の個性派リアファルが最も栄冠に近いところにいると思いますが、自分の中でこんな声が聞こえてきます。
「リアファルを狙うのだったら、芝転向1戦目か単勝が800円もついた神戸新聞杯の時でしょう」と。
リアファルの成績を後追いするようで、、
ちょっぴり抵抗があるのですよね。
強いリアファルを最初に見抜くことが出来なかっただけに。
🔺リアルスティール 福永
あのドゥラメンテを下した事もあり、クラシック戦線の主力の1頭でした。
この馬の実績から本来なら一番人気という見方もありましたが、そうなっていないところに勝ちきるまではどうかというファンの心理が読み取れます。
夏を越して、他の馬との力の開きは小さくなってきたかも知れません。ダービー4着の走りに少々物足りなさを感じています。
ただ福永騎手も意地は相当にあるでしょう。
🔺サトノラーゼン 岩田
ダービー2着馬でデビュー以来10戦全て3着以内という安定感が売りでしたが、セントライト記念は7着でした。前哨戦とはいえ見せ場のない崩れ方がどうしても気になります。
この馬には強烈な個性は感じませんが、立ち回りの巧さは群を抜いています。
枠はこれ以上ない絶好の2番枠です。
🔺キタサンブラック 北村宏
以前にもブログで考察しましたが、スプリングS でリアルスティールを、セントライト記念でサトノラーゼンに勝ってもあまり人気はしません。
ダービー14着と母の父サクラバクシンオーという血統背景が果たして菊花賞でどこまで通用するのでしょうか。
でももしもキタサンブラックが勝利して、北島サブちゃんが熱唱すれば、場内は興奮のるつぼになるでしょう。そんな歴史的な光景は是非とも見たいものです。
🔺スティーグリッツ 内田
典型的な夏の上がり馬で人気化しています。
ここまでの過程が04年のデルタブルースに似ている事で秘密兵器的に期待されています。
それにウチパク騎手は菊花賞の戦績が2戦2勝
(オウケンブルースリ、ゴールドシップ)というデータも心強いです。
難を言えば、思った以上に馬券が売れていることですかね。
🔺ブライトエンブレム 田辺
昨年夏の札幌2歳S の強かったこと。
あの豪脚は今でも一部で根強い支持を集めています。能力の高さは疑う余地もありませんが、後方差しという脚質は菊花賞では不向きと思われます。
母は秋華賞であっと言わせたブラックエンブレムだけに、3000m の距離がひょっとしたらこの馬に向くという事もあるかも知れません。
以上上位人気の馬をざっと記しましたが、まだ正直結論が出ていません。
上位人気にはなってませんが、ほんのちょっぴり押さえたい馬がいます。
12番のワンダーアツレッタです。
現在2連勝中で、いずれも文句なしの強い競馬でした。。菊花賞では武器になる先行力があって、終いの脚もしっかりしています。
皐月賞が15着というのが引っ掛かりますが、それ以降はかなり成長したのではと思っています。
長距離が合うかどうかは自分では分かりません。
あっ、もしこの馬が勝てば、デムーロ騎手は今年の3歳馬のクラシック三冠ジョッキーになるのですね。
違う馬でのこんな例は過去にあるのですかね。
このブログを書きながら、ワンダーアツレッタに1票投じたくなりました。
デムーロさん、出遅れないで!
あとはタンタアレグリアもそこそこ人気になっているようですね。まだこの馬の強いレースは知らないのですが、厩舎サイドの談話などから長距離ではこういう馬がよく走るケースも考えられます。
それからマッサビエルの神戸新聞杯の惨敗ぶりはどうなんでしょうか。2番人気に推された馬でしたが、さすがに今回は人気を大幅に落としています。
ファンの評価の変わり身のはやさを物語っていますね
今回の菊花賞、リアファルが人気に応えるのか、
ディープインパクト産駒が3000m を初めて克服して菊の大輪を咲かすのか。
京都は抜けるような青空、絶好の競馬日和です。