根岸ステークスの結果はショックでした。
1400ダートならキングズガードで堅い!自分の中の鉄則でした。実際、このレースの前までの1400ダートのキングズガードの成績は22回出走して1着8回、2着7回、3着5回、4着以下は僅か2回。22回走って20回は馬券になっている超安定感を示していました。
末脚の破壊力は凄まじく、4コーナーで先頭から5馬身くらい離されていてもゴールでは勝ち負けしていました。
カフジテイクも鬼脚が武器ですが、昨夏のプロキオンSでキングズガードが完勝、明け4歳のサンライズノヴァの末脚程度ならキングズガードにはかなわないと読んでいました。
自信度満点で「きょうはどんな脚を繰り出してくれるのか」と余裕綽々でテレビの前に陣取りました。
レースが始まりました。明らかなハイペースで進みます。キングズガードはいつもより前目の中団のインの位置取りです。サンライズはその後ろ、カフジは最後方に構えます。
キングズガードの藤岡佑は勝つ気十分に思えました。4コーナーで外に出して爆脚なんて描いていました。ところがどうしたのでしょうか。直線、密集したインを狙うじゃありませんか。
直線外から伸びる各馬に対してキングズガードは内目でもがいているだけでした。悪夢のようでした。この馬のこんな姿を想像すらできませんでした。
直線は1人気戸崎のサンライズノヴァと内田のノンコノユメの壮絶な叩き合いがゴールまで続きました。
写真判定の結果、ノンコノユメがハナ差制していました。
時計は1分21秒5のレコードでした。
2015年秋の武蔵野S以来の久々の勝利で重賞4勝目。
ノンコノユメについてはかつては中央G1でも2着が2回とトップクラスの成績でしたが、近走は精彩を欠いていて、もう終わった馬と決めつけて今回も検討すらしませんでした。
我ながら下手ですねえ。
後で新聞を確認すると、ノンコノユメ本命のコラムが二つありました。
さすがプロの読み方は深いと感服した次第です。
いつも感じるのですが、競馬のプロの予想家ってホンマに頭がいいですね。
今週末にはきさらぎ賞が組まれており、猛烈な冬の寒さの中でも春のクラシックの足音が聞こえてきます。
一週間があっという間に過ぎていきます。