日曜日は天皇賞です。この天皇賞からジャパンカップ、有馬記念と高額賞金のG1 レースで、中距離の王座を巡ってし烈な闘いがスタートします。
今年は年齢も幅広く、逃げから追い込みまで有力馬が揃って、東京の長い直線では息もつけない攻防が見れそうですね。
秋の天皇賞が従来の3200m から2000m に短縮されたのが1984年。もう30年以上も経ったのに、私自身は未だに馬券の会心の一撃はありません。
その代わり、何とも言いようのない"的中"を2度体験しています。
まずは1991年、主役は史上最強のステイヤーと称されたメジロマックイーンで、鞍上は若き武豊騎手でした。
マックイーンは、直線で独走となり6馬身の差をつけてゴールインしました。
しかし審議の末、何と18着に降着となりました。スタート直後の第2コーナーで外から内に切り込んで、複数の馬の進路を妨害したという裁定でした。被害馬の中に最低着順で入線した馬がいて18着になったのです。
そして2着入線のプレクラスニーが1着に繰り上がりました。
大好きなマックイーンから勝負したのですが、万一の保険のつもりでプレクラスニーの単勝馬券だけを押さえていました。単勝は870円でしたが、
この時は的中したという感覚はほとんどありませんでした。
マックイーンの降着に関しては物議をかもしましたし、スタートしてすぐにカーブというコース形態についてもリスクがクローズアップされました。
(2003年にコース改修)
降着制度の導入はこの年1991年からでした。
次は1998年、この時も武豊騎手でした。
そう、究極の快速馬サイレンススズカの悲劇です。
後続を大きく離して飛ばしていたサイレンススズカは、4コーナー手前で故障が発生して止まってしまいました。実況アナはレース途中に「沈黙の日曜日」と発したほどです。
このレースでは、サイレンススズカの有り余る能力がひょっとしてオーバースピードを生み、直線脚が鈍るかもと思いました。
念のため、買っていたオフサイドトラップの単勝(4240円)と馬連が"的中"しました。
サイレンススズカ故障の衝撃度は深くて、もうあのスピードを目にすることは出来ないという寂しさの一方で、高配当の馬券が当たって正直ホッとした気持ちだったのも事実です。なんか申し訳ないというかスカッとしませんでしたが。
まあ長い間、競馬を続けているといろいろありますね。
さて今回の天皇賞は9戦8勝のエイシンヒカリの参戦で俄然面白くなりました。
強い逃げ馬がいると、レースへの期待感も高まります。
宝塚記念馬のラブリーデイは京都大賞典の決め脚を見ると、王者の風格が漂っています。
札幌記念を制したディサイファも作シーズンとは別馬のような逞しさです。
牝馬ながら牡馬を蹴散らす切れ味のショウナンパンドラ、忘れちゃいけない昨年の覇者スピルバーグ、復活の兆しありのイスラボニータ、3歳勢もサトノクラウンにアンビシャスと強力です。
このほか伏兵馬も虎視眈々です。
このメンバーなら予想のしがいがありますね。
あと3日間ほど頭をフル回転して予想を楽しみましょう。