馬の前に、馬

馬券下手が競馬をすれば、いかに負けるかを実証

大荒れCBC賞 3連複的中者(見取り図・盛山晋太郎氏)から学ぶ馬券の買い目

 先週のCBC賞はご存知の通り超人気薄ラブカンプーが逃げ切って大波乱の結果でした。
 3連単は何と244万円馬券となりました。

 こんなレース、どうしたらゲットできるのかと思っていたら、ネットで24万の3連複を的中した方の買い目が公開されていました。

 的中したのは吉本興業所属の見取り図というお笑いコンビの盛山晋太郎さんです。
 関西TVのうまんCHUという競馬番組の中で予想したものです。

 予想の買い目は3連複フォーメーション
  2〜4 , 6 , 7 , 8 〜全通り 50点
 
1列目 2番レッドアンシェル3人気7,6倍

2列目 4番グランドロワ  7人気15,4倍
    6番アンヴァル   11人気73,1倍
    7番クリノガウディー 1人気 2,6倍
    8番ロケット     5人気 9,7倍

3列目 全通り

 16頭の場合1頭、4頭、全通りの3連複フォーメーションはちょうど50点になるのですね。

 この買い方を考察したいと思います。
予想者のレースの見立ては願望も込めて波乱もありとしているようです。しかし軸は人気上位から1頭を選んでいます。

 1列目には3人気の1枠2番レッドアンシェルを置いています。今年になってからの2走が18着、11着と大不振でした。
 私だったら躊躇しますが、昨年の覇者であることと内枠で好位につけられる脚質が有利と映ったのかもしれません。
 前週は同じやや重でも内が全く伸びない馬場状態でしたが、この日は先行馬や内枠の馬もよく来ていました。そのへんを読みきったとしたら大したものです。
 いずれにしても軸馬は1頭ですからレッドアンシェルが3着以内に来るのが絶対条件です。

 2列目は4頭をピックアップしています。
 この選び方が絶妙というか大胆さと堅実さが同居しています。
 まずは断トツ1人気の4枠7番クリノガウディーです。高松宮記念1位からの4着降着ですから、まともに走られたら当然勝ち負けの馬です。

 そしてハナを切ると思われた2枠4番グランドロワと4枠8番ロケットの先行馬2頭、どちらも伏兵として穴人気していました。脚質的にこの2頭を推す記事もチラホラ見受けられました。

そして勝負を分けたのが5歳牝馬アンヴァル、11人気単勝73,1倍のアンヴァルを4頭の中に抜擢したのが大的中を生む要因となりました。

 この馬をよく選べたもんだと思います。
ここ3走が13着、8着、16着ですから。
ここは買ったご本人に聞いてみないと分かりませんが、ひょっとしたら昨年の7月のオープン戦で2着の後、8月には北九州記念を3着した夏の実績から復活を期待をしていたのかも知れません。枠も絶好の3枠6番ですし。

 3列目は全通り。人気薄よ来い来い!ですね。
 馬券の買い目をみると穴狙いの匂いがプンプンしますが、断トツ人気のクリノガウディーを2列目に押さえているため堅めで決まっても対応できるようになっています。

 レースの結果は斎藤騎乗13人気単勝オッズ93,1倍の3番ラブカンプーが51キロを生かしハナを切って後続に影を踏ませぬ逃亡劇で完勝、人馬ともに重賞初制覇となりました。2着にインの好位を進んだ6番アンヴァルが上がり、3着に2番レッドアンシェルが粘って、3連複フォーメーションが的中しました。

 4コーナーを回って直線に入っても超人気薄ラブカンプーの脚が止まらずのところへこれまた人気薄のアンヴァルが続き、少し遅れてレッドアンシェルがようやく来てくれた時には心臓パクパクもんだったでしょう。

 最後に2人気タイセイアベニールがレッドアンシェルに並びかけてゴールした時にはヒヤヒヤやったかなあ。
着差はハナでも残っているのがはっきり確認できるハナ差でした。
1人気クリノガウディーは12着惨敗でした。

 1着3番、2着6番、3着2番
 3連複の配当は242,890円
 
 大胆で光り輝く美しい馬券の完成です。

 またプロの記者では日刊ゲンダイのベテラン薮中泰人氏が13万8600円の馬連を的中しています。
 本命に何とアンヴァルを指名しています。
 夏は牝馬狙いが有効との見立てから夏に良績を残している点、仕上げの過程が順調で調教の反応から完全に復調と見抜いたプロの眼力といいましょうか。
 相手は7頭、その中にラブカンプーにもきっちり印を回しているのも凄すぎますね。