テイエムジンソクと古川騎手で金メダルを!
その古川が13日の火曜日に順延された小倉競馬の第7レースで斜行して後ろの馬が大きな不利を受けました。騎乗停止を食らったらフェブラリーSに乗れないのではと多くのファンが思ったに違いありません。
実際、古川には実質4日間の騎乗停止処分が下されましたが、これが2月24日(土)〜3月4日(日)までと発表されました。
フェブラリーには予定通り乗れるんです!
えっ、どういう事?
雪で12日(月曜)の小倉が13日(火曜)に順延されたためだったのです。
今週末に行われる競走の出馬投票の15日(木曜)まで2日間の不服申立て期間が満了しないため、2月24日からになったものです。
危ういとこでしたが、古川にツキは残っています。『勝ちなさい』という神のメッセージですよ。
テイエムジンソクはクロフネ産駒の牡6歳、身上はあふれるスピードです。
2歳や3歳からエリート路線を歩んでいた馬ではありません。未勝利から段階を踏んで来ました。ご承知のようにデビューから18戦はずうっと竹之下が乗っていました。竹之下もあれこれ言われていますが、私はこの18戦の間にしっかり地力が蓄積されたと理解するようにしています。
テイエムジンソクの快進撃が始まったのは昨年5月、19戦目に古川に乗り替わった1600万下の東大路Sからです。4番手を進んで4コーナーでは2番手に上がり直線は独走で4馬身もぶっちぎりました。
それまでの詰めの甘いモヤモヤしたレースぶりから驚くほどの変身でした。
大きいところを狙えるという予感が走りました。
この後は函館でオープンを2走、いずれも圧勝します。強いのなんのって!
初めての重賞挑戦となった8月の札幌のエルムSでは断然人気に応えられず、ロンドンタウンに完敗しました。
しかし11月のみやこSで重賞初制覇を遂げます。
そして暮れのチャンピオンズCです。
逃げたコパノリッキーを競り落としてさあゴールというところでムーアのゴールドドリームの鬼脚に屈しました。これがG1の壁なんでしょうか。
それでもG1級の力があることを示しました。
フルキチの愛称で親しまれている古川吉洋は1996年デビューの40歳、同期には福永や和田、柴田大らがいます。同期だった細江純子が以前、古川のことを運動神経がズバ抜けていると話していました。
古川はG1騎手です。2年目に20歳3ヶ月の若さで暮れの阪神3歳牝馬ステークスをアインブライトで優勝しています。
あの快挙から20年以上経つのですね。
減量の恩恵がとれてからは年間10勝に届かずが数年続きましたが、近年は20勝から30勝台の勝ち星がコンスタントに続いています。乗り馬に恵まれればもっと勝てるはずの騎手です。
テイエムジンソクと出会ってから古川も注目の騎手となっています。今年はすでにテイエムジンソクとサトノフェイバーで重賞を2つ制しています。
好調の騎乗については本人は「以前と同じように乗っているだけ」と語っているようですが、20年の経験がきっとレースの微妙な場面で活かされているとこちらは感じています。
テイエムジンソクに立ちはだかるのがやはりゴールドドリームでしょう。
何より鞍上がチャンピオンズCで古川の夢を阻んだライアン・ムーアですから。
ムーアはイギリスを拠点として名門オブライエン厩舎の主戦騎手契約を結んでいます。その技術は世界最高峰と言われています。
1983年生まれの34歳なんですか。意外と若く、デムーロやルメールより年下なんですね。
もっとオッサンかと思っていました。
いずれにしてもムーアをスピードで封じなければなりません。
さて本日金曜日、枠順が決まりました。
テイエムジンソクは5枠10番、ゴールドドリームは7枠14番です。
さて馬券をどう買おうか。これからじっくり考えます。