今年の高松宮記念の優勝馬が春秋のスプリントG1 連覇に向けて始動します。
ビッグアーサーは1200m 戦は10回走って1着7回、2着2回と圧倒的な戦績をあげています。
1分6秒7を2回も記録するなど、そのスピードは名実ともに短距離界の頂点に位置しています。
今回のセントウルS も不動の本命馬と言っていいでしょう。
ただ目標はあくまでスプリンターズS ですから、他馬のつけ入る隙は皆無ではありません。あの世界のロードカナロアだって2年続けて2着に敗れています。9年連続して1番人気馬は勝利していません。
話しは変わりますが、「憎たらしいほど強い」と形容された横綱・北の湖にも苦手な力士、天敵がいました。近大出身の大関・朝潮には相性が悪く、対戦成績は7勝13敗と大きく負け越しています。
朝潮戦となると、仕切りの時から横綱のどっしり感が無いのが見てとれました。
強いビッグアーサーにも天敵がいるとしたら、ダンスディレクターではないでしょうか。
過去2回の対戦(1400m.1200m)では、いずれもダンスディレクターに後塵を拝しています。
特に今年1月のシルクロードS では勝ったダンスディレクターに0,6秒の差をつけられ5着に沈んでいます。1200m 戦で唯一馬券圏内を外れたレースです。
ビッグアーサー君はダンスディレクター君に負けたことは覚えていますかね?
苦手意識を馬自身が持っているとしたら・・
ダンスディレクターは高松宮記念の直前に足元の不安(骨瘤)が出て、出走を回避して放牧に出されました。
今回は7ヶ月半ぶりということで、常識的には厳しいところです。
それでもシルクロードS の切れ味は脳裏に焼きついています。
ゲート入りの前にビッグアーサーと顔を見合わせて、「うわぁ、天敵がいる」と思い出させてくれないかな。
ビッグアーサーに土をつけるなら、快速馬のネロという見方が多いようですが、こちらはダンスディレクターでいきます。
終わってみたら、ビッグアーサーはやっぱり強くて速かったということになるのかな、、。