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馬券下手が競馬をすれば、いかに負けるかを実証

安田記念「昨日の敵は、今日の友」「去年の友は、今年の敵」 ダービーJ 川田が燃える!打倒モーリスはサトノアラジン?!

 「昨日の敵は、今日の友」競馬という勝負の世界ではしばしばある事です。その逆もしかり。今年の安田記念の見どころと思っています。

 サトノの冠名でお馴染みの里見治氏はまだG1 勝利がありません。これについて最近、メディアなどでもよく話題として取り上げられています。

 今年はサトノダイヤモンドという高額の強い馬でクラシックを目指しましたが、皐月賞は3着。そしてダービーでは、壮絶なゴール前の叩きあいでマカヒキの前にハナ差届きませんでした。
 サトノの悲願を阻止したのが、マカヒキの川田騎手でした。

 その川田騎手が安田記念ではサトノアラジンに騎乗します。里見オーナーは川田騎手にG1 獲りを託します。 競馬ならではのストーリーです。

 川田将雅(ゆうが)騎手は、30歳の若さで史上8人目の3歳クラシック完全制覇を達成しました。
 川田騎手について、特に印象的だったのが2012年のジェンティルドンナオークスです。騎乗停止の岩田騎手からの代役でした。桜花賞からの距離延長や乗り替わりを不安視する向きもあって3番人気でしたが、結果は5馬身差のぶっちぎりでした。
 この時に、プレッシャーをものともしない大した騎手だと強く感じたものです。

 先週のダービーでも、皐月賞のような後方から直線大外に出すレースぶりから一変、中団のインを進んで直線も馬群の中にもっていきました。
 馬場状態や展開を読んでの対応力もさすがです。

 「去年の友は、今年の敵」  安田記念連覇のかかるマイル王者のモーリス。昨年手綱を獲ったのが川田騎手ですね。
 川田騎手は報道によれば、昨年乗せていただいた素晴らしい馬モーリスにチャレンジできる機会をいただいたと、打倒モーリスに燃えているようです。

 サトノアラジンは前走の京王S C で初重賞勝ち、1400m ながらラストは32,4と末脚には磨きがかかってきました。昨年のマイルCS ではモーリスとの差はコンマ2秒と決定的な差ではありません。

 さてモーリスに騎乗するのはT(トミー)ベリー騎手です。
去年の復帰戦若潮賞のベリーと同一騎手と思っていたらそれはF(フランシス)ベリー騎手なんですね。
 トミー・ベリー騎手はオーストリア出身で25歳の若手有望株ということです。いきなりのG1 本命騎乗とは堀厩舎らしい決断です。

 昨日のブログでも記しましたが、モーリスは現在7連勝中ですが、この間Fベリー、戸崎、川田、ムーア、モレイラ、そして今回のT ベリーと乗り役がコロコロ替わっています。
 まあ7連勝ですから、それがいい方に出てると言えるのかも知れませんが、今回はどうでしょうか。
 年度代表馬でマイル王への初騎乗、若い騎手だけに重圧も相当あるのではないでしょうか。

 モーリスにつけ入るスキがあるとすればそこでしょうね。

 リアルスティールに触れることはできませんでしたが、もちろんこの馬の走りにも注目です。

 今年の安田記念はオーナーではないですが、川田騎手に託します。
 そんな筋書き通りにいくほど、競馬は甘くないのは承知のうえです。