マカヒキとサトノダイヤモンドの歴史的な勝負に沸いた東京競馬場。ダービーの次は安田記念です。
昨年の年度代表馬、モーリスが登場します。
現在7連勝、G1 4連勝中で向かうところ敵なし、
まさに世界のマイル王と言っても過言ではないでしょう。
モーリスの強さは誰もが承知しているところですが、私自身この馬の3歳時の印象がかなり薄れてきたので、少し時を戻してみます。
その前に血統などのプロフィールを記しておきます。
モーリス 牡5歳
父 スクリーンヒーロー
母 メジロフランシス 母父 カーネギー
美浦 堀宣行厩舎の管理馬
血統的には 地味で、馬の取引価格もかなり安かったらしいです。
栗東、吉田直弘厩舎からのデビュー戦は2013年10月、芝1400m 京都です。
1番人気で3馬身差快勝、乘り役は内田騎手でした。
派手な新馬勝ちで、2戦目の京王杯2歳S は単勝オッズ1,5倍と断然の支持を集めました。しかし6着と完敗、この時乗っていたのはムーア騎手だったんですね。へぇーそうでしたか。
3戦目の500万下を勝った後、年が明けてクラシック路線を歩みます。
末脚には目を見張るものがあり、大いに期待されていました。
しかしシンザン記念5着、スプリングS 4着、京都新聞杯7着とことごとく結果が伴いませんでした。
当時の印象は人気先行型の馬といった感じでした。
この馬が翌年にこんな偉大な馬になるなんて想像すらできませんでした。
クラシックの出走が叶わなかったモーリスは、その後1戦しただけで休養に入ります。
この休養期間中に文字通りの転機が訪れます。
吉田厩舎から美浦の堀厩舎に転厩になりました。調教師の引退などによるものではありません。
この転厩がモーリスの運命を変えたのは間違いありません。
堀厩舎といえば数々の名馬を育てた東を代表する名門で、現在もドゥラメンテなどを管理しています。
約8ヶ月の休養のあと、2015年1月の復帰戦を圧勝するとオープンとG3のダービー卿と3連勝して臨んだのが昨年の安田記念です。
モーリスで特徴的なのは騎手が度々替わっていることです。7連勝中もこんな具合にです。
若潮賞 F・ベリー
スピカS 戸崎
ダービー卿C 戸崎
安田記念 川田
マイルCS ムーア
香港マイル ムーア
チャンピオンズマイル モレイラ
昨年の安田記念は川田騎手でしたね。
それと意外に思ったのは昨年秋のマイルCS は
4番人気だったんですね。このレースは京都競馬場で生観戦しました。凄い直線の切れ味でした。
今回はベリー騎手、昨年の復帰戦で手綱を取っていると思ったら今回はT ・ベリーで別人なのですね。昨日まで同じ騎手と思い込んでいました。
堀厩舎だけに、仕上げに手抜かりはないと思います。
今回は圧倒的な人気が予想されます。
出走頭数も12頭と少頭数となりました。
あと2日、狙い馬を絞りたいと思っています。