馬の前に、馬

馬券下手が競馬をすれば、いかに負けるかを実証

重賞初勝利が鮫島良太なら感動ものだ・・ マイラーズC  フィエロを応援せずにはいられない

 今週末はG1 は中休み、京都競馬場ではマイラーズC が組まれています。安田記念の前哨戦とはいえ、出走予定馬は変わりばえしないメンバーが多く、新鮮さに欠けるレースとの印象を持っていました。

 今更フィエロでもないし、3連勝中のネオスターダムの事でも書こうかと思っていたのですが、状況が急変しました。
 フィエロに騎乗予定で騎乗停止になったデムーロ騎手の代役が鮫島良太騎手に決定との報を受けて、私の中で熱いものが沸いてきました。
 藤原英昭厩舎と金子真人HD の決断で大きな楽しみができました。

 鮫島良騎手は今まで何度もフィエロの調教にまたがってきたそうです。ここ3週も追いきりをつけていて、フィエロの状態については誰よりも把握しているのではないでしょうか。

 フィエロは昨年、一昨年のマイルCS で2着しているマイル界ではトップクラスの馬ですが、まだ重賞勝ちがありません。
 福永騎手でも、戸崎騎手でも、デムーロ騎手でも重賞を勝てなかった馬が鮫島良騎手で勝利すれば、こんな痛快な事はありません。
 鮫島良騎手にとっても、こんなチャンスはそうそう巡って来ないでしょう。
 是非ともタイトルを取って貰いたいと願うばかりです。今回は馬券を離れて応援しますから。

 フィエロはデビューが3歳7月と遅かったんですね。重賞挑戦は5歳になった2014年のこのマイラーズC からです。表にまとめました。
2014年
 マイラーズC 武豊   1人気 2着
 安田記念  岩田   6人気 8着
 スワンS 福永   2人気 3着
 マイルCS 福永   3人気 2着
 香港マイル 福永   3人気 6着

2015年
 マイラーズC 戸崎   1人気 3着
 安田記念  戸崎   2人気 4着
 スワンS デムーロ   1人気 2着
 マイルCS デムーロ  2人気 2着
 香港マイル デムーロ 5人気 9着

 こうして見ると2014年、2015年と全く同じローテションを歩んでいます。
 マイルG1 に特化している馬にとって、この年間5走は一つの指標になるのですね。

 それにつけても惜しかったのは、福永騎手で挑んだ一昨年のマイルCS でした。ほぼ勝利を手中にしながら、最後の最後に岩田騎手のダノンシャークの内差しにハナ差屈しました。(今回はそのダノンシャークに福永が騎乗) やはり競馬は勝てるときに勝っておかないと後で苦労します。昨年はモーリスというこの年の年度代表馬に選出される怪物が出現したのですから。
 フィエロも今年7歳、悲願のG1 獲りはラストイヤーになるでしょう。今回はきっちり決めておきたいところです。 

 鮫島良太騎手は2006年から2009年までに、アストンマーチャン小倉2歳S.トーホウアラン京都大賞典など重賞は5勝しているのですね。
 2009年のジュエルオブナイルでの小倉2歳S 以来、重賞勝ちからは遠ざかっています。
 弟の鮫島克駿騎手にも兄の存在感を示して欲しいものです。

 当初フィエロについては、安定感は申し分ありませんが、頭に買う気は全くありませんでした。ネオスターダムなどの新しい主役候補の出現を待っていました。
 しかし鮫島良太騎手のフィエロ騎乗でこのレースの景色が変わりました。
  
   男になろう!良太!