自分にとっては、まさかの桜花賞になりました。
結果というよりもレース内容です。クイーンC の走りを見た時から、スピードの絶対値の違いで、桜花賞はこの馬だと決めつけていました。
相変わらず甘い予想でした。
「それでも言いたい!なんでや、、」
土曜日の夕方に買った大スポの競馬面を開いみて、少なからず驚いた事がありました。
桜花賞の出馬表には、8名の記者がシルシを打っています。この中でメジャーエンブレムに◎を付けた記者は何人いたと思われますか。
単勝1倍台半ばの馬にですよ。なんと本紙担当の松浪記者だけなんです。大スポらしいといえばそうなんでしょうが、残りの7人のうち、4人がジュエラーに◎でした。あとはシンハライト、デンコウアンジュ、ソルヴェイグにそれぞれ1人ずつです。
メジャー大丈夫かと一瞬心配になりましたが、すぐにメジャーが負けるはずがないと思い直しました。
(終わってみれば、さすが大スポ予想陣の眼力と敬服しました)
さて日曜当日です。桜満開の仁川のターフを駆けるメジャーの速さと強さに酔しれたいと願いながら、自宅でスタート時間を今か今かと待ちました。
本馬場入場から返し馬、メジャーは終始落ち着いていい感じとゲストの岡部元騎手のコメントです。
こちらも余裕たっぷりにメジャーとルメール騎手を眺めていました。
まもなくこの馬が新たな伝説をつくってくれると。
スタートの時間です。
第一の見どころはこの馬のロケットスタートです。ゲートが開きました。
あれれ?いつものようにポンと飛び出しません。どうしたことか前に行けません。ロケットどころか、自転車に乗っているようです。
この時点で悪い予感がしました。悪い予感はまず当たります。
本来ならハナか2番手にいるはずの3コーナーでは7番手の位置です。
4コーナーでも同じ位置で回ります。依然馬群にもまれています。直線に向いていったん抜け出そうとしますが、決め手勝負になってはあの強烈末脚の2頭がいます。外から来られると、抵抗も出来ずに馬券圏内から去りました。4着が精一杯でした。
レースはチューリップ賞の再現のようでした。あの時はシンハライトがジュエラーを追う形でしたが、今回は逆にデムーロ騎手のジュエラーが池添騎手のシンハライトを強襲します。
ゴールを見たときは、シンハライトが僅かに残したかとも思いましたが、スローでは分かりませんでした。写真判定の結果、ジュエラーがハナ差とらえていました。
チューリップ組が強いという傾向は今年も生きていましたね。
ジュエラーは後方2番手から直線大外を豪快に差しました。デムーロ騎手はいつも計ったような追い出しで、ゴールへの執念は際立っていますね。
デムーロ騎手は7度目の挑戦で桜花賞初制覇。
ヴィクトワールピサ産駒のG1 勝利は今回が初めてです。
また管理する栗東・藤岡厩舎は先の高松宮記念のビッグアーサーに続いてのG1 勝利です。
さてメジャーエンブレムに戻りますが、何故あんな形のレースになったのでしょうかね。
報道によりますと、ルメール騎手は「きょうはスタートも決まらず、スピードに乗れなかった」ということですが、、。
競馬はまさか、まさかがつきものですが、きょうのメジャーエンブレムは今でも不可解です。
これも競馬なんですね。分かってるんですよ。
でもね、、。
今年の桜花賞では満開の華やかさではなく、桜散るはかなさを味わいました。
それにしてもデムーロさん。
なんて凄い奴だ!