桜花賞です。連日、近くの桜並木を散策して気分を盛り上げています。今年こそ馬券を満開にしたいものです。桜花賞という若い女の子のレースは手強く、なかなかこちらの狙い通りにはいきません。
今年はメジャーエンブレムというダイワメジャー産駒の2歳女王が文句なしの主役をつとめます。
前走のクイーンC の速かったこと、強かったこと。高速馬場とはいえ、1分32秒5のコースレコードで2着に5馬身差をつける圧勝でした。
スタートが抜群で、有り余るスピードに加えて、後半の脚も確かです。ルメール騎手もこの馬を知り尽くしており、死角がほとんど見当たらないように思えます。
過去5年で1番人気が勝利したのは1回、昨年もルージュバックが大敗しましたが、メジャーに関しては信頼度は相当高いと専門家もみていますね。
今回は対抗もチューリップ賞を1、2着したシンハライトとジュエラーという2頭に絞られています。シンハライトは3戦3勝で池添騎手、ジュエラーも3戦3連対でデムーロ騎手、どちらも末脚の切れが絶品です。メジャーを含めて3強と評する人もいるようです。
何やら堅い決着になりそうなムードになっていますが、配当を考えると穴馬を探したくなります。
メジャーを筆頭に3頭に人気が被りそうで、次に来るのはレッドアヴァンセあたりでしょうか。
チューリップ賞は14キロの大幅減の影響なのか8着と大きく崩れました。
しかし生で観戦したエルフィンS の勝ちっぷり、血統面からも恐い1頭です。武豊騎手も虎視眈々でしょう。
さてここからです。
どうしてもあの馬が気になります。
メジャーエンブレムに唯一土をつけたデンコウアンジュです。
衝撃的なアルテミスS からもう5カ月以上経つのですね。
デンコウアンジュを紹介する際は、決まってメジャーを破った馬とのコメントがつきます。
そうだ、今一度あのレースを見てみよう。
JRA の競馬メニューから検索しました。
東京競馬場の距離1600m で行われました。
メジャーエンブレムは大外15番枠、デンコウアンジュは隣の14番枠です。
単勝オッズはメジャーの2,2倍に対してデンコウは82,8倍と全くの人気薄でした。
レースはメジャーが向正面から先頭に立ちます。デンコウは後ろから3頭目の位置です。
4コーナーを回ってメジャーは内を走ります。デンコウは後方から4コーナーを大きく回ります。
メジャーが逃げ込みをはかりますが、大外をただ1頭デンコウが真一文字に加速して迫ってきます。
内と外に大きく離れてゴールへ、デンコウがクビ差交わしていました。
ブエナビスタやハープスターを彷彿させるような息の長い末脚でした。
上がり3ハロンはメジャーを0,9秒上回っていました。一瞬出し抜いたとか、インで脚を溜めたとかではなく、実に豪快な差しきりです。
これは潜在能力なのか、人気薄ゆえに田辺騎手の策がはまったのかは正直私には分かりません。
デンコウアンジュは暮れの阪神ジュベナイルで再びメジャーと顔を合わせます。デンコウは2番人気に支持されます。鞍上は川田騎手に戻りました。
結果はご承知のように、メジャーエンブレムが完勝、デンコウは好位につけましたが、直線で伸びを欠いて7着に終わりました。
そして前走のチューリップ賞も5着、シンハライトとジュエラーの陰で見せ場もありませんでした。
アルテミスのあの末脚はどこへ、あれはマグレでだったのでしょうか。
それとも他の馬に比べて成長力が乏しいのでしょうか。
今回は人気もかなり落とすでしょう。
ここ2走を見る限り、巻き返しは厳しいような気がします。
それでもあの時の映像を見ると押さえたくなります。まあ20パーセントぐらいの期待感ですかね。
私自身、桜花賞とは相性が良くなく、会心のヒットというと25年前の1991年、枠連時代のシスタートウショウとヤマノカサブランカの万馬券的中が1度あるくらいです。古い話です。
(馬連導入は1991年秋)
今年の桜花賞、こちらの希望としては強いメジャーエンブレムに穴馬という組合せなんですが、ちょっと難しいかなあ。
春爛漫を楽しみましょう。