関西テレビ競馬中継のゲスト安藤勝己元騎手はレース前「ドバイのレースをみても、今年の4歳馬は世界のトップレベルで強い!」と前走ドゥラメンテにクビ差に迫ったアンビシャスを迷うことなく本命に挙げていました。
ただ今日の阪神競馬場の芝レースは、先行か好位置につけた馬ばかりで1着を占めていました。
アンカツさんが推すアンビシャスは、前走もお尻から2番目の位置だったように後方からの差し馬です。
この馬場では突き抜けるのは難しいと思っていました。
こんな私の素人予想では想像も出来ない展開となりました。
さすがヨコテン様、大向こうを唸らせる大胆な位置取りでした。ルメール騎手からの乗り替わりなので普通はプレッシャーもあると思うのですが、、。
そこは海千山千のベテランですね。
はまった時の横山典騎手は千両役者さながらで絵になります。
豪華なメンバーが揃った大阪杯は予想通り、武豊騎乗のキタサンブラックが先手を取ります。
予想通りはここまでで、何とアンビシャスが外からぐんぐん上がって来るではありませんか。
前走とはうって変わっての先行策です。かかったのかなと思ったぐらいです。
アンビシャスは2コーナーで2番手につけキタサンを追走します。
千メートルの通過タイムは1分01秒というスローペースです。
直線に入ってキタサンブラックも逃げ粘りをみせますが、ゴール前でアンビシャスがきっちり差しきりました。武豊騎手は「思い通り乗れたが、まさかアンビシャスがあの位置とは」と話していたほどです。
3着はショウナンパンドラで1番人気のラブリーデイは4着に終わりました。
G1 馬5頭に快勝したアンビシャスの手綱を取った横山典騎手は「いい馬と思っていたので、騎乗のオファーが来た時は嬉しくて結果が出せて良かった。馬のリズムにまかせて乗った。順調に行けば大きいところでもやってくれる」
としてやったりの表情でした。また難しいと言われる気性面についての質問に対しては「ゴールドシップよりは楽でした」と笑いを誘っていました。
アンビシャスは父ディープインパクト
母の父エルコンドルサパーで2つ目の重賞制覇です。3歳時はクラシック3戦の出走はありませんでしたが、ラジオNIKKEI 賞をぶっちぎって勝つなど、隠れた大物の片鱗は見せていました。
昨年の秋は毎日王冠や天皇賞で古馬相手にも善戦しました。
年が明けて2月の中山記念では前述したようにドゥラメンテを追いつめ、リアルスティールに先着しました。
今年の古馬王道路線の主役の1頭の仲間入りです。
冒頭に紹介したアンカツさんのコメントにあるように今年の4歳馬は本当に強いですね。大阪杯2着のキタサンブラックもアンビシャスとの斤量差(2キロ)を考えれば実力は示しました。
ドゥラメンテ、リアルスティール、キタサンブラック、アンビシャス。
5歳以上もゴールドアクター他強豪も順調に始動しました。
大阪杯で私が最も注目したジャパンカップ馬のショウナンパンドラもまずまずのレースぶりでした。
今後のレースは海外と国内に分かれそうですが、
宝塚記念では史上最高の物凄いメンバーの対決になるかも知れませんね。
来週はクラシック第1弾の桜花賞です。 毎週、毎週、名作に出会えるようで心が踊ります。