馬の前に、馬

馬券下手が競馬をすれば、いかに負けるかを実証

シュヴァルグラン 重賞初制覇   天皇賞に向け示した長距離適性  

 前回のブログで、今年の阪神大賞典天皇賞の前哨戦としては何とも手薄なメンバーと散々嘆きましたが、シュヴァルグランの堂々とした勝ちっぷりに救われた気分です。

 1番人気のシュヴァルグランは中団から少し離れた7番手の位置でじっとしながら進みます。あわてず騒がすといった感じでした。最後の4コーナーで前を射程圏に入れると、直線では外から豪快な差し脚を繰り出し直線半ば過ぎでは勝利を決定付けるほどの完勝劇でした。

 2馬身半差の2着はタンタアレグリアで4歳牡馬のワンツー決着でした。3着はアドマイヤデウスで菊花賞馬のトーホウジャッカルは7着に敗れました。

 重賞初制覇となったシュヴァルグラン(栗東、友道厩舎)はG1を2つも勝ったヴィルシーナの弟でオーナーは大魔人佐々木主浩氏です。
 また福永騎手は負傷休み明けの復帰後初の重賞勝ちとなりました。
 
 シュヴァルグランに関しては距離の不安は余り持っていませんでしたが、こちらの想像以上にしっかりした末脚で長距離への適性は相当なものと感じました。
 天皇賞でも主役の一角を占めそうです。
 この馬の長所は確かな末脚と動きたい時に意のままに動ける、最近競馬の用語としてよく使われる操縦性に優れている事です。 

 一方デムーロ騎手鞍上のトーホウジャッカルは残念な結果に終わりました。好位置につけたものの、4コーナーでは早々と手応えが怪しくなって脱落しました。 久々と18キロ増も影響したのでしょうか。
 菊花賞をレコード勝ちしたほどの馬ですから復帰を望むファンも多く、大敗後の久々にもかかわらず午後3時頃までは一番人気に支持されていました。
(最終的には単勝オッズは3,5倍の2番人気)
 やはりデムーロが乗るだけでオッズがぐっと下がりますね。

 
 季節もようやく春めいてきました。G1 の春です。シュヴァルグランがもし天皇賞を優勝すれば、
今年の阪神大賞典はシュヴァルグランのためのレースだったと記憶されることでしょう。そうなれば、今年の阪神大賞典の前哨戦としての意味合いも、レース前に感じたものとは違ってきますよね。
 
 そんな事をあれこれ考えながら、今夜は阪神大賞典のレース映像をじっくり見直して過ごしています。