モーリスの衝撃的な強さの興奮がまだ冷めやまぬまま、ジャパンカップを迎えました。
国際招待と銘打つジャパンカップの優勝賞金はなんと3億円、2着でも1億2千万円、3着で7千5百万円の大盤振る舞いです。
今年は栗東の池江厩舎が主役です。
ラブリーデイとミッキークイーンという2枚看板での参戦です。こんな強力な2頭使いはなかなか見られません。
東西でざっと200人いる調教師からも羨望の眼差しが注がれていることでしょう。
池江厩舎と言えば何といってもオルフェーヴルの名前が思い浮かびます。ドリームジャーニーもそうでしたね。池江泰寿調教師はまだ開業して10年余りなのに、既に重賞は52勝ですから驚きです。
お父さんの池江泰郎元調教師もあのディープインパクト、他にもメジロマックイーンやステイゴールドを育てた名伯楽です。
父子揃ってクラシック三冠馬を輩出するなど名門中の名門、そのブランド力は揺るぎもしません。
さて今回、一番人気は古馬中距離の総大将ラブリーデイで間違いないでしょう。
昨年まで重賞未勝利だった馬が、今年G1 2つを含む重賞6勝です。かつてラブリーのような大化けぶりは例がないでしょう。
昨年の今頃に、今のラブリーの快進撃を誰が想像したでしょうか。
前走の天皇賞秋も危なげのない勝利でした。
ミッキークイーンはオークス、秋華賞を制し、エリザベス女王杯は見向きもせずにジャパンカップに挑みます。秋華賞では大外の18番枠をはね返したものだけに強さは本物です。
また3歳牝馬は53キロで走れる恩恵もあり、優勝のチャンスも十分あると思っています。
ジェンティルドンナも3歳時にあのオルフェーヴルを激闘の末に破っていますしね。
近年のウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナの最強牝馬伝説を継ぐのはミッキークイーンかも知れません。
池江調教師は新聞紙上で「1、2着独占ではなく、1着同着になれば、、、」と語っているのを目にしました。
いやはや凄い抱負です。
今年は秋の終わりに、同厩舎の牡牝の走りに酔いしれることが出来れば言うことありません。