天皇賞・春の枠順が発表されました。
キタサンブラックVSサトノダイヤモンド、世紀の対決とまでうたわれた昨年から一転、出馬表を眺めてみても小粒な感じは否めません。レイデオロやスワーヴリチャード、キセキ、アルアインらの4歳のG1馬たちは揃って回避しています。G1馬は昨年のJCを制したシュヴァルグランだけなんですから。
その中で異彩を放っている馬が1頭、そうガンコですね。
栗東の松元茂樹厩舎の管理馬で牡4歳。
父はナカヤマフェスタ、母父はシングスピール、まあ地味な血統の部類でしょうか。
昨年の10月、11月にガンコが1000万下の1800mダートで15着、12着とボロ負けした時点で、現在のガンコの躍進をどうすれば想像できるのでしょうか。
成績が頭打ちだったため、陣営は障害転向を決めて障害の練習を取り入れたそうです。
障害デビューの前に芝の長距離を走らせておこうと選んだのが、昨年12月24日の江坂特別2400m戦でした。
10頭立て7人気、単勝オッズは54,4倍でしたが、スタートから2番手につける積極策で後続に2馬身差をつけて楽勝しました。
年が明けて日経新春杯に挑戦、この時も7人気でしたが、同じく2番手からの競馬で3着と健闘します。
続いて1600万下の松籟Sを圧勝、この勢いで先月の日経賞ではキセキなどの強豪を下して初の重賞制覇を遂げました。
このレースではさすがに3人気、単勝オッズも5,4倍まで支持を集めていました。
日経賞の強かったこと。2番手を進み、4コーナーでキセキのまくりでいったん交されますが、落ち着いて直線早々と先頭に躍り出て余裕のゴールでした。
各紙もガンコを最大の上がり馬と評しているようです。わたし的には前代未聞の上がり馬としました。もう十分フィクションのようなトントン拍子です。
ガンコの出走記録を振り返ると、2015年7月のデビューから4戦は芝で5戦目からダートで20戦、そして2年2ヶ月ぶりに再び芝で4戦ということになります。既に28戦も走っているのですね。
芝に矛先を変えてここ4戦で3勝、3着1回。3勝は全て藤岡佑介で、藤岡佑では負け知らずです。
今年、目の覚めるような好騎乗を連発している藤岡佑、皐月賞も9人気のサンリヴァルを2着に持って来ました。
ガンコは私にとって前代未聞の注目馬です。
レースの予想はまだあと3日じっくり考えますが、少なくともこんな前代未聞の馬の単勝はメモリアルとしても買っておかなきゃ!