馬の前に、馬

馬券下手が競馬をすれば、いかに負けるかを実証

強さに参りました! 7歳ストレイトガール&戸崎 ヴイクトリアマイル連覇

 この馬を頭に、本命に予想できる人ってどんな脳の回路になっているのでしょうか。
 私など、とてもじゃないけど無理です。不可能です。

 前走の阪神牝馬S のレースを見ましたよね。
 好位を進みながら、直線で沈んで13頭立ての9着ですよ。スマートレイアーやミッキークイーン、ウインプリメーラ、カフェブリリアントらに完敗も完敗だったんですよ。
 このレースを見て、今回の古馬牝馬の強豪ずらりのレースでとうして勝つと予想できますか。

 ストレイトガールが昨年ヴイクトリアマイルとスプリンターズS とG1 を2勝しているというのは勿論承知していますよ。
 しかし1度は現役引退を決めた馬です。もう7歳です。ピークは完全に過ぎたと思うのが普通でしょ。

 レースが終わって手元の新聞の予想欄を点検してみると、ストレイトガールに🔘をつけている記者が複数いるのですね。
 大阪スポーツでは明石記者、西谷記者、日刊ゲンダイでは武田記者と藤岡記者です。
 皆さん凄い!敬服するのみです。
 そう言えば、週初め月曜の日刊スポーツのデータの神様の事前予想ではストレイト連覇!!と大きな見出しになっていたのを思い出しました。

 それにしてもこの日のストレイトガールは強すぎました。圧勝と言うほかありません。
 戸崎騎手もあっぱれの騎乗でした。
 
 レースはレッドリヴェールがなんとハナを切り、スマートレイアーが2番手、4コーナー手前ではカフェブリリアントが前に出る出入りの激しいハイペースでした。
 中団を進んだストレイトガールは直線インをつきます。ミッキークイーンもストレイトの後方のインを、ショウナンパンドラは大外に出します。
 直線半ばでストレイトは馬群を割って抜け出すと後は独走状態でした。
 1,2番人気のミッキークイーンとショウナンパンドラの2着争いを尻目に余裕のゴールイン。
 2頭につけた着差は2馬身半、上がり3ハロンもストレイトが最速、今回はスプリンター能力と距離適性の差が着差に表れていました。時計も1分31秒5と従来のレースレコードをコンマ4秒も更新する快走でした。

 7歳牝馬のG1 制覇はJRA 史上初めての快挙ということです。
 父 フジキセキ 母父 タイキシャトル
 この馬もマイル、スプリンターの歴史的名牝になりましたね。きょうのレースを見る限り.まだまだ活躍してくれそうです。
 
 レース後、戸崎騎手は「直線の手応えは凄く良かった。余裕を持って追えた。前走が不甲斐なかったが、良くなると信じて乗った。素晴らしいパフォーマンスを見せられてうれしい」と話していました。
 短期間の間に馬を仕上げた藤原英厩舎もあっぱれでした。

 私が軸にしたボウマン騎手のマジックタイムはこちらの思い通りの騎乗をしてくれましたが、直線で伸びきれず、人気通りの6着に終わりました。
 やっぱり私の軸馬は必ず外れます!
 毎回こう書いています!
 下手すぎます💧

 ヴイクトリアマイルを連覇したストレイトガールはエリート路線を歩んだ馬ではありません。
 4歳の夏の北海道の短距離線で1200m 戦を4連勝して500万下からクラスを駆け上がって来ました。
 この馬には叩き上げの雑草のような強靭さがあります。
 条件馬たちの大きな目標となる存在です。

 馬券はとれませんでしたが、ストレイトガールの走りには痺れました。胸に刻まれるレースです。

 来週も乙女たちのオークスです。