今夜も筆が重いです。望む結果にはなってくれません。 あぁ~。
彼の騎手人生を左右すると言ってもいいぐらいのチャンスでした。
しかし、競馬の神様もあの位置からではどうにも
できませんでした。
こちらが描いていたレース内容からは余りにもかけ離れた、最悪のものになってしまいました。
G1 ハンターのデムーロ騎手から今年まだ2勝の鮫島良太騎手への乗り替わりというのに、フィエロの人気は圧倒的でした。
前日、私が見たときは単勝オッズが3,0倍から3,2倍ぐらいだったのに、レース前には2,6倍になりました。
鮫島良騎手も相当なプレッシャーになったのではと推察します。
さてレースです。スタートは決して悪くなかったのですが、どんどん下がっていきます。
3コーナーでは後ろから2番目です。あんな後方からの馬ではありません。
4コーナーでも同じ位置から大外に持ち出します。直線に入って、一気にのみ込む感じも一瞬ありましたが、残り200m で脚が鈍ってしまいました。
3着馬に1馬身3/4も離され、後続にハナ、ハナ、クビ差のやっとこさの4着でした。完敗です。
勝利した4歳のクルーガー、2着ダノンシャーク、3着クラレントといずれも内目を突いた馬で占めました。特に松山騎乗のクルーガーは後方4番目からラチ沿いのインを強襲して突き抜けました。
フィエロはいつも中団前後のポジションです。
何故、ほぼ最後方のあの位置取りになったのか不明です。
鮫島良太騎手は各報道によりますと、「思ったほど、(レースが)流れてくれなかった。位置取りの差に尽きます。すいませんでした」と話していたとのことです。
敗因の一つにあげられると思っているのは、鮫島良騎手の騎乗回数の少なさです。
京都開幕週のこの土日の騎乗は合わせてたった3回、日曜はマイラーズ1本だけです。事前のレースで馬場の感触を確認することなく、いきなり重賞を迎えたのですから。(代役に決まったのがぎりぎりだったので他のレースを用意出来ず)
毎レースのように乗っている騎手に比べて、大きな不利になるのではないでしょうか。
デビュー2年目の2006年から2009年までに重賞を5回も勝った騎手です。技量も持ち合わせているはずです。
このように騎乗機会に恵まれていない騎手のなんと多いことでしょうか。
マイラーズC でクルーガーという新星が誕生しました。またダノンシャークとクラレントという実績馬が復活しました。
フィエロも安田記念にはデムーロ騎手で参戦となります。
マイル王モーリスの打倒1番手はどの馬になるのでしょうか。