水を得た魚という表現がぴったりの強さでした。
これでダートは3戦3勝、どれもが痺れるような直線の切れ味です。しかも走る度に凄みが増しています。
17日の名古屋大賞典(1900m )でアウォーディーは2着馬に2秒4もの大差をつけて圧勝しました。4コーナー手前で先頭に立つと直線は後続を突き放す一方でした。
自身の上がり3ハロンは38,2、次位が40,1ですから1頭次元が違っていました。
名古屋競馬場は小回りなので、少々手こずるかなと見られていましたが、何と今回はさっと3番手につける積極的なレース運びでした。また一段と脚質にも幅が出てきたように思います。
トップ級とはまだ手合わせをしていないという意見もあるようですが、重賞で大差勝ちという芸当はそうそう出来るものではありません。
アウォーディーがダートに路線を転向したのは2走前のオークランドRCT でした。
鞍上は武豊騎手、この時の人気を記憶されているでしょうか。
7番人気だったのですよ。
馬券下手の私ですが、たまたまこの馬の単勝で勝負しました。惨敗もあるけど、ひょっとしたら大駆けもという狙いでした。
後方を進んだアウォーディーは直線だけで差しきりました。「この馬、本当はダート馬だ」と感じました。先物買いがはまった時の興奮は競馬の醍醐味です。
次の重賞シリウスS も直線で弾けて断然人気のダノンリバティに3馬身差で快勝、ファンの注目を集めました。
アウォーディー 牡6歳(栗東・松永幹夫厩舎)は
父 ジャングルポケツト、母は秋の天皇賞馬の
ヘヴンリーロマンス、母の父サンデーサイレンス
という良血です。
常に人気を集めていましたが、芝のレースではつめが甘い印象で、26回走って未勝利、500万下、1000万下が2回の4勝に過ぎませんでした。
5歳秋になってのダート転向の決断が吉と出ました。
ダートでは大きいところも視野に入ってきました。6月の大井競馬場での帝王賞が目標になるでしょう。
帝王賞のJRA 所属馬の枠は6頭なので、出走を確かにするためにももうひとつ重賞を勝って賞金を加算しておきたいどころです。6歳という年齢を考えても、今年はぜひ出走してほしいと願っています。
帝王賞には恐らくホッコータルマエやサウンドトゥルー、ノンコノユメ、クリソライトあたりも出てくるでしょうね。
私の希望はアウォーディーともう1頭のお手馬アスカノロマンが帝王賞やチャンピオンズカップ、暮れの東京大賞典などで揃っての出走です。
2016年はダートがとびきり熱くなりました。