タイトルに入る前に、昨年の3歳牡馬春のクラシックが始まる直前に戻ってみました。
その時点では勿論ドゥラメンテの1強ではなく、昨年も3強と言われていました。
皐月賞の単勝人気はサトノクラウンが3,1倍、
リアルスティールが3,8倍、ドゥラメンテは4,6倍で人気を分けあっていました。
サトノクラウンは3戦無敗で弥生賞勝ち、共同通信杯でリアルがドゥラメンテを下したためにこのオッズになったのでしょう。
しかし皐月賞の結果は人気とは逆にドゥラメンテが豪快な差しきり勝ち、リアルが続いて、1番人気のクラウンは6着に終わりました。
勝ちっぷりからドゥラメンテの1強に評価が変わってしまいました。 その通りドゥラメンテはダービーも圧勝して2冠となりました。
話が長くなりましたが、過去にも競走馬で何度か3強という表現は使われたものですが、どこかで決定的な差がついてしまいます。
それでも今年の3強はとにかくハイレベルで、他馬からは二枚も三枚も抜けているように思います。
さて、弥生賞は直線で先頭に躍り出た1番人気で2歳チャンピオンのリオンディーズを2番人気のマカヒキが一気の脚で差し切りました。
今回はルメール騎手がデムーロ騎手に競り勝ちという結果でした。3着の武豊騎手も「上位2頭が強すぎた」と脱帽しています。
3連複190円という配当は馬券的にはさておいて、強い2頭のマッチレースの醍醐味に痺れました。こんなレースもあっていいのではないでしょうか。
あと1ヶ月余りで皐月賞です。
マカヒキ、リオンディーズにデビューから3戦無敗のサトノダイヤモンド。
待ち遠しいですね。どんなレースになるのでしょうか。
マカヒキとサトノの父がディープインパクト、
リオンの父がキングカメハメハに母シーザリオ。
3頭とも飛び抜けて強靭な末脚を持っています。
現時点で、どの馬が一番強いのかを推察するのは難解です。弥生賞からマカヒキとリオンディーズは僅かクビ差ですからほぼ互角です。この2頭とサトノダイヤモンドとの比較がポイントになりますね。
サトノは完成度がとにかく高く、大人っぽいレースをしていると感じていますが、相手関係もありますしね。 競馬記者の評価も割れているようです。
ルメール騎手が乗るのはサトノかマカヒキなのかもまだ発表されていません。ルメール騎手はサトノダイヤモンドを選ぶのではと予想していますが。
皐月賞の単勝オッズは3頭に集中することは間違いありません。人気順も興味深く、枠順によっても左右されるのでしょうね。
競馬史に残る同世代の3強というと、もう40年ほど前のトウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスがあまりにも有名ですが、3歳(当時は4歳)のクラシックシーズン前から3強だった訳ではなく、3強と呼ばれるようになったのは、菊花賞の結果を受けて古馬になってからです。
(当初は東のトウショウボーイと西のテンポイントはライバル関係もトウショウボーイのスピードが圧倒。菊花賞でグリーングラスが台頭し、翌年にかけて3頭がしのぎを削った。この3頭が揃って出走したレースは全て3頭が1着~3着を独占した)
サトノダイヤモンド、マカヒキ、リオンディーズ。 同じ時期にこれだけの馬に出会えることはそうそうありません。語り草になるような皐月賞、ダービーの目撃者になれるかも知れません。
秋になっても、古馬になっても3強と呼ばれ続けることを願っています。
*参考
1976年 菊花賞
1着 グリーングラス
2着 テンポイント
3着 トウショウボーイ
1977年 宝塚記念
1着 トウショウボーイ
2着 テンポイント
3着 グリーングラス
1977年 有馬記念
1着 テンポイント
2着 トウショウボーイ
3着 グリーングラス