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馬の前に、馬

馬券下手が競馬をすれば、いかに負けるかを実証

「太宰!」アスカノロマン際どく3着 フェブラリーS は4歳モーニン   最短7戦でコースレコード

 「太宰!太宰!来てくれ」とテレビに向かって声を張り上げました。
 息を飲むゴール前、グイッと頭が出ました。
 スローで改めて確認、「3着だ」
 固まっていた全身からすうっと力が抜けていくのをはっきり感じました。 「助かった・・」
 
  
 日曜日は春を呼ぶ京都マラソン東大路通沿いにある我がマンションの前がコースになっています。
 寒風をものともせずに走るランナーたちをベランダから眺めながら、フェブラリーS のスタート時間を待ちました。
 アスカノロマンが春を呼んでくれると、、。
 
 アスカノロマンは7番人気です。単勝オッズは前日の15~16倍から18~19倍と少し高くなっています。東海S を快勝したのに、意外な低評価です。
 心の中では、しめしめ美味しい配当だと期待感も高まって来ました。

 単複勝負の私としては3着以内が絶対条件です。
 上位6頭では、ホワイトフーガ、ロワジャルダンには負けないと思っていました。残る4頭から、一番人気のノンコノユメを除くモーニン、ベストウォーりア、コパノリッキーの3頭のうち、2頭に先着できればという都合のいい見立てをしていました。

 スタートを決めて、先行集団の直後のポジシヨンを取るというのがこちらの読みです。
 今回は先行する馬が多いというのが特徴でした。
 
 コーリンベリー、スーサンジョイ、コパノリッキー、モンドクラッセ、モーニン、タガノトネールあたりの直後7番手の位置をキープ、爆発的な脚を持つノンコノユメよりはかなり前で運べば何とかなるという計算です。

 いよいよスタートです。心臓がパクパクします。
 2年間買い続けているお手馬がG1 の大舞台ですから。
 単複勝負です。レースを楽しむ余裕なんてありません。ドキドキだけでワクワクはどっかに行ってしまいました。

 ゲートが開くと同時に、コーリンベリー以下先行勢がひとかたまりになります。
 アスカノロマンはこちらの想像よりも後ろの位置です。ロワジャルダンより後ろなんて、しかも少し後ろにはノンコノユメがいます。
  「何でや、まずい!」

 3角では11番手、4角でも変わらずに大外を回ります。
  「うわあ!厳しいわ」

 直線半ば過ぎで好位置からデムーロ騎手のモーニンが抜けて後続を離します。
 この時点で頭はほぼ決まりました。
 
 太宰騎手も必死に追います。前との距離が縮んで来ました。
  「太宰!太宰!行け!」

 ゴール手前、アスカノロマンの外からルメール騎手のノンコノユメがかぶせて来ます。
  「アカン、ダメだ4、5着か、、」

 しかしアスカノロマンはひるまずにゴール直前、ベストウォーア、ロワジャルダンに猛然と襲いかかります。もう声も出ません。
  ゴール板、もつれ合う馬の頭に目が集中します。
  「届いた!間違いない3着だ」

 結果はご承知の通り、2番人気の4歳モーニンが最短7戦、コースレコードで載冠しました。
 同じく4歳のノンコノユメも最速の追い込みで2着、三連覇が懸かったコパノリッキーは7着に終わりました。
 3着のアスカノロマンはノンコノユメに次ぐ3F34,9の脚でノンコに頭差でした。
 
 そう言えば、昨年のチャンピオンズCもデムーロルメールのワンツーでしたね。
 今年もこの二人を中心に競馬が回るのは確実ですね。

 アスカノロマンの今回の走りをどう評価したらいいのかは個人的には微妙なとこです。
 あの後ろの位置でしたから、鋭い脚で追い込んだとも言えますが、もう少し前で進めて欲しかった気がして仕方がありません。
 まあその辺の正しい分析は素人の私には分かりませんが。

 今回のレースで、アスカノロマンの実力を確かめられたのは良かったです。これでダート界のトップグループ入りです。
 地方も含めて選択肢も増えたのではないでしょうか。太宰騎手もG1 獲りのチャンスは続きます。

 僅か1分34秒のレースの途中、まあいろんな思いが頭をよぎりました。
 落胆から興奮へ、気持ちも大きく揺れました。
 最後の伸びは祈願した錦天満宮のご利益でしょう。

 「アスカノロマン」
 今年のフェブラリーS は頭の中にしっかりと刻まれました。