ゴールドアクターをなぜ自分は買えなかったのか、反省を込めて検証してみました。
アクターは昨年の夏以降6戦5勝、唯一の敗戦が菊花賞の3着という優秀な成績で有馬を迎えました。
多くの専門家も伏兵視していました。
大阪スポーツだけでも、仕掛人の上田琢巳氏、虎の巻物の虎石晃氏、馬匠の渡辺薫氏がアクターを本命に抜擢して、同じ紙面のそれぞれのコラムで推奨理由を執筆していました。
前日にそのコラムはじっくり読みました。
でも私はアクターを切ってしまいました。
レース後に予想の根拠を振り返ると、そこには素人の馬券下手(私のことです)が陥りやすい甘い読みや安易な比較論があぶり出されました。
アクターを買えなかった理由を並べました。
▲好成績といっても、古馬になってからまだトップ級の馬との対戦がない。
▲3連勝でアルゼンチン共和国杯を勝利したとは言え、2着のメイショウカドマツとはアタマ差の接戦だった。そのカドマツは次走のステイヤーズS では有馬に出走するアルバートには6馬身半以上も遅れた6着に終わっている。
▲さらに2走前の1600万下も2着のサムソンズプライドが前日土曜の芝2500m のレースで5着と凡走した。
▲昨年の菊花賞は3着と健闘したが、2着のサウンズオブアースには3馬身半も離されていた。
▲これまでのレースから立回りの上手さは感じていたが、目を見張る強さの印象がなかった。
こんなとこでしょうか。これが実は見誤っていたと後になって気付きました。
秋シーズンにトップ級の馬との対戦がないということはレースの疲労度も少ないのです。多くの馬が王道路線を歩む中、有馬一本の目標は大正解で、パワーの消耗無しにフレッシュな馬体でレースに臨めたのですね。
事実、天皇賞、ジャパンCと続いたショウナンパンドラは直前に有馬を回避、ラブリーデイもいつもの先行力が低下していました。
2着のサウンズオブアースも天皇賞を使っていなかったのが良かったのかも知れません。
それと馬によって成長する時期が違うということです。過去のレース結果だけにとらわれてはいけないということです。派手な勝ちっぷりに気を奪われてはダメなのですね。
アクターの常に好位置を取れる走りが有馬にぴったりということも、もっと重要視すればと思い知らされました。
また昨年の夏から吉田隼人騎手が乗り続けて、アクターの特性を知り尽くしていることも念頭に置くべきでした。
以上が自分なりの今回の反省点です。
競馬の予想には様々なファクターがあり、深い洞察力が求められます。
逆に難しく考えずに、勢いのあるデムーロ騎手を買い続けるという直球の思考もありです。
身に付いた予想スタイル、頭の回路は、そう簡単に変わりません。
予想の仕方も人それぞれです。
それが競馬の面白いところです。
自分なりに検証してみて、今回の教訓を来年は生かせればと思っていますが、どうなることやら。