馬の前に、馬

馬券下手が競馬をすれば、いかに負けるかを実証

みやこS  3年前は凄いメンバー  若きホッコータルマエも  

 この週末はG1 はひと休みで、重賞が東西で4レースも組まれています。その中からみやこステークスを取り上げます。
 今年は出走予定馬の頭数がやや寂しくなっていますが、7歳のローマンレジェンドの名があります。
 ローマンは今年が3回目の参戦です。まだまだ元気なようです。
 ローマンレジェンドが制した、3年前のみやこステークスを覚えておられるでしょうか。
 今思えば凄い馬たちが揃っていました。
 本番のジャパンカッブダートを見据えた一戦でもありました。レースも3頭の接戦となりました。

 1着 ローマンレジェンド 岩田
 2着 ニホンピロアワーズ 酒井 クビ
 3着 ホッコータルマエ  幸  クビ

 当時はローマンレジェンドの絶頂期で、単勝オッズは1,4倍と一本かぶりの人気でした。
 まだ3歳だったホッコータルマエは6番人気ながら、古馬相手に先行から粘って3着と健闘しました。
 同レースには、同じ3歳では、3歳No 1を決めるジャパンダートダービー優勝のハタノヴァンクールも出走していました。ホッコーの18,9倍に対して、ハタノは5,6倍の2番人気に推されたものの10着と大敗し、ホッコーと明暗を分けました。
 このレースで6着のグレープブランデーは翌年のフェブラリーSを制しました。

 みやこS から1ヶ月後、G1 ジャパンカッブダートではみやこS の上位の順番が入れ替わります。
 1着には一世一代の走りをみせた6番人気ニホンピロアワーズが2着に3馬身半差で優勝。圧巻の競馬で、酒井騎手ともどもG1 初制覇となりました。2着に3番人気のワンダーアキュート、3着には9番人気(今からみれば信じられない人気薄)のホッコータルマエが続き、断然人気のローマンレジェンドは岩田騎手の騎乗停止でM デムーロ騎手への乗り替わりが影響したのかどうか分かりませんが、3着から2馬身も遅れた4着に終わりました。
 みやこS ではクビ、クビ差と接戦の3頭でしたが、ニホンピロアワーズ単勝オッズ19,9倍、ホッコータルマエが31,6倍、ローマンレジェンドが2,3倍。(このオッズの開きはいったい何なんだろうと不思議に思ったものです) ローマンが4着だったために3連単は16万5,230円もつきました。

 ローマンレジェンドは、ダート界の王者として一時代を築いたアドマイヤドンヴァーミリアンエスポワールシチートランセンドらと同じような王道を歩むと見られていましたが、その後ローマンらしさを欠いて、中央競馬のG1 は未だ獲れないままです。代わって王者に君臨しているのがホッコータルマエです。ホッコータルマエにとって、みやこS の走りが王者への足掛かりになったと私は思っています。

 長々と書き連ねまして申し訳ありませんでしたが、2012年のみやこS がいかにレベルの高いレースだったかと言いたかったのです

 さて今年は11頭で、2002年のような強豪揃いではありませんが、ダートの新鋭に歴戦の猛者たちが激突します。ダートに転じて好走を続けている3歳馬ダノンリバティが人気の中心となりそうです。
 中央重賞3勝のクリノスターオー、500万、1000万、1600万と3連勝中のモンドクラッセ、もちろんローマンレジェンドも有力な1頭です。休養前の2走が大きく崩れたアスカノロマンも本来の能力は相当なものがあります。
 手頃な頭数だけに馬券は絞りたいところです。

いずれにしても、来月のチャンピオンズカップに繋がるレースになって欲しいものです。

 


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