馬の前に、馬

馬券下手が競馬をすれば、いかに負けるかを実証

セントウルS 個性を楽しもう

 秋競馬が始まりました。日曜日は阪神競馬場セントウルステークス(芝1200m内回り)が行われます。3週間後に控えたG1 スプリンターズS を占う一戦で見逃せません。
 今回の見所を2つばかり挙げてみます。
先ずは騎手から参りましょう。この夏の岩田騎手の重賞成績は凄まじいものでしたね。7月のCBC 賞を皮切りに、函館記念函館2歳S.レパードS.エルムS と重賞騎乗機会5連勝を成し遂げました。
これは武豊騎手の持つ6連勝に次ぐ記録だそうです。さらに先週は土曜日に札幌2歳S、日曜日に小倉2歳S と2日連続重賞制覇をやってのけました。
 この夏競馬における岩田騎手の重賞成績は9戦して1着が7回、3着が1回とまさに夏を独占した感があります。獲得賞金も凄いことになっているでしょうね。その岩田騎手、セントウルS ではCBC 賞を制したウリウリに騎乗します。人馬とも目下勢いがあります。16番の大外枠をどう乗りこなすのか、今回は枠との戦いのように思えます。
 もうひとつの見所はハクサンムーンについてです。ハクサンムーンが重賞を初めて勝ったのは12年11月の京阪杯でした。酒井騎手で10番人気ながら逃げ切りました。あれから3年、消長の激しい短距離界でこれだけの期間、主力グループで活躍を続けるのは稀有なことです。
 G1 では13年の高松宮記念で3着、同じ年のスプリンターズS では2着、いずれも世界のロードカナロア相手に善戦しています。もしロードカナロアという怪物と同時代でなかったらG1 馬になっていたかも知れませんね。そして今年春の高松宮記念でも香港馬のエアロヴェロシティの2着と健在ぶりを示しました。
 ハクサンムーンは今回のセントウルS が17戦目になります。重賞は京阪杯アイビスサマーD.そして一昨年のセントウルS と3勝しています。
セントウルS ではロードカナロアを破っています。
あれ以来2年間、勝ち星から遠ざかっているんですね。この馬はご存じの通り、どんなレースでも直線入口では先頭、もしくは2番手に位置するスピードです。ペースが合わなかった時は、これまでに1番人気で13着が2回と負けっぷりも派手です。今回は逃げ馬が数頭いて、先行激化が予想されるので、酒井騎手がどうさばくのかも注目です。
 このレースにはこの春のG1 ヴィクトリアマイル優勝の根性娘ストレイトガール、昨年のセントウルSハクサンムーンを下したリトルゲルダなどの有力馬も出走します。
 今回は逃げに差し、スピードに自信を持つ馬たちの個性を楽しめるレースになりそうです。