馬の前に、馬

馬券下手が競馬をすれば、いかに負けるかを実証

有馬記念 キタサンブラックに酔いしれたいのですが、若干の不安もあり・・結局シュヴァルグラン、スワーヴリチャードとの3強予想しか思いつきませんでした。

 1年の締めくくり、年の瀬の盛り上がりの中に哀愁が漂う有馬記念。今年からはもう一日ホープフルステークスの日程が組まれてやや趣きが異ったような感もありますが、最強馬で多くのファンに愛され続けて来たキタサンブラックのラストランということで例年以上に注目度が増しています。

 有馬記念という響きには格別の感がありますね。グランプリレースだけに馬券もビシッと当てたいとの思いは強いのですが、私の場合は苦手中の苦手レースなんです。1995年12月24日、田原成貴が騎乗した4歳馬(現3歳)のマヤノトップガンがスタートからハナに立って逃げ切ったレースを的中して以来もう20年以上もハズし続けています。ちなみに95年の有馬記念は女傑ヒシアマゾンが1人気で5着、怪物ナリタブライアンが2人気で4着、優勝したマヤノトップガンは6人気でした。

 最も思い出に残る有馬の的中馬券はメジロデュレンユーワジェームスで決まった1987年のレースで今でも「あの時の4ー4(枠連)の万馬券とったで」と話すオールドファンもいらっしゃいます。
万馬券が珍しい時代の古い話です。長々と余計な話をすいません。

 さて今年の有馬記念キタサンブラックシュヴァルグラン、スワーヴリチャード、の3強、サトノクラウンを加えた4強という構図でした。
 しかしながらキタサンの人気に加えて公開抽選で武豊が1枠2番を引き当て、又もや内枠に入ったことでキタサンが鉄壁のようなムードに包まれ、前日の段階で単勝オッズは1倍台後半と圧倒的な支持を集めています。
 ここまで売れると逆に少し不安にもなるんですね。極悪馬場で天皇賞を制し、ジャパンカップでは最後3着に差されたとはいえレースを引っ張る激走で体力の消耗も大きいのではと思ってしまいます。
 
 ここまでのキタサンブラックの貢献度は計り知れないものがあり、個人的には有馬記念Vで引退に花を添えて、しばしキタサン祭りに酔いしれたいですね。もし勝てばあのテイエムオペラオーの賞金を抜くとか。

 有馬記念はファン投票というドリームレースです。いろんなストーリーを思い巡らすのも楽しいのではないでしょうか。
 例えば元キタサンの主戦騎手だった北村宏が武豊と直線で叩き合うとか、今年の春までは関西の秘密兵器と言われたシャケトラが年の終わりにようやく本領を発揮する、2歳の時はナンバー1と称されたプレスジャーニーが怪我を克服してここで奇跡的に復活する、など無限のドラマが用意されています。
 
 馬券下手の私なりにあれやこれや考えて予想しましたが、穴馬を見いだすことは出来ませんでした。
 
 ・感動的なフィナーレで喜びの渦
      キタサンブラック

 ・G1を勝てなかった馬が3億円連覇
      シュヴァルグラン

 ・3歳馬パワーで年間G1勝ち騎手新記録
      スワーヴリチャード

  ストーリーも結局この3つのどれもありそうで1つにしぼることが出来ませんでした。
 今年の有馬は3強決戦という無難というか、刺激のない予想に落ち着きました。

 馬券もオッズを考慮して配分しました。
 まずは枠連
  1〜5 , 7
    5,000円✕2点=10,000円
   馬単
    10→2
    14→2
      2000円✕2点=4,000円
   馬連
    10ー 14
      4,000円
       
       合計18,000円

  2017年収支
   購入金額476,100円
   払い戻し323,430円
    
  
 

朝日杯FS  ダノンプレミアムで堅いらしい!ならダ・ダ・ダの3頭で楽しみます

 2017年の中央競馬も押し詰まってきました。
 秋以降のG1はすでに9レースが終わっています。初っ端のスプリンターズSこそ関東馬レッドファルクスが優勝しましたが、その後は全て関西馬が1着となっています。
 関西在住なので少々上から目線で言わせて。
「なんで関東馬は弱いの?」、、。
 
 残り3つとなったG1戦も関西馬が突っ走るのか、それとも関東馬が意地をみせるのでしょうか。

 先週の阪神ジュベナイルフィリーズは2番人気のラッキーライラックが無傷の3連勝で制しました。鞍上の石橋は5年ぶりとなる2度目のG1勝利となり、外国人騎手の連勝をようやく止めました。

私のマウレアはあと一歩足らずに3着、複勝が辛うじて当たってトントンでした。

 朝日杯フューチュリティステークスです。ジュベナイルフィリーズよりさらに言いづらいですね。
 正式レース名で会話している競馬ファンは恐らくいないでしょう。朝日杯だけでええやん。

 レース前の雰囲気はダノンプレミアム軸で安泰のようです。断然の支持を集めています。阪神マイル外回りは滅法得意のディープインパクト産駒です。
 また、すっと前につけて楽に抜け出る脚質のプレミアムにとって願ってもない1番枠を引き当てました。まあ信頼していいでしょう。
 
 相手はルメールのタワーオブロンドンやデムーロ弟のステルヴィオが有力視されているようですが、配当的には面白味がありませんよね。

 今回のレースはあまり力が入らないのでサラッと相手を2頭に絞って観戦する予定です。
 まずはダノンスマッシュです。冠名の通りダノンプレミアムと同じ馬主ですね。ワンツーフィニッシュなら話題になります。

 もう1頭は応援馬券の意味合いでホッカイドウ競馬から栗東へ転厩したばかりのダブルシャープです。クローバー賞ではタワーオブロンドンに競り勝った実績もありますし、何より長距離移送がないのは大きなメリットです。配当も魅力的です。

 馬券はダノンプレミアムから
  馬連 1ー12 2,000円
     1ー14 1,000円

  ワイド 1ー14 2,000円
      12ー14 1,000円

       合計 6,000円

 2017年収支
  購入金額 470,100円
  払い戻し 323,430円

 


 

阪神ジュベナイルF  戸崎よ! マウレアでG1をもぎ獲れ

 ムーアの鬼気迫るアクションに火がついたようにゴールドドリームがゴール前すっ飛んて来ました。
 チャンピオンズカップも外国人騎手に軍配があがりました。
 エリザベス女王杯からこれで4連続です。
 強調したいのは彼らが決して上位の人気馬に乗って勝ったわけではないことです。

エリザベス女王杯 
  モズカッチャン M・デムーロ 5人気
マイルチャンピオンS
  ペルシアンナイト M・デムーロ 4人気
ジャパンカップ
  シュヴァルグラン ボウマン 5人気
チャンピオンズカップ
  ゴールドドリーム ムーア  8人気

 悔しいですが、愛馬を勝たせるためにはオーナーたちが外国人騎手に依頼したくなる気持ちは理解できますね。

 さて、今だにレース名がすらすら言えない阪神ジュベナイルフィリーズです。
 同じ日に香港国際競走が行われるためジュベナイルFの外国人騎手はルメールだけです。ルメールのロックディスタウンは1番人気に支持されていますが大外18番枠です。5連続外国人騎手Vを阻止してもらいたいものです。

 今年はここ2年のメジャーエンブレムソウルスターリングのような傑出した人気馬はいないだけに軸馬選びに迷うところですね。

 騎手重視で戸崎を狙ってみます。応援馬券です。
 JRA移籍2年目の2014年から昨年まで3年連続してリーディングジョッキーの座につきました。
 G1でもジェンティルドンナのラストランで2014年の有馬記念を制覇、ストレイトガールでは3度のG1勝ちなど大レースでも派手な活躍を見せてきました。
 今年もルメールに追い抜かされたとはいえ秋まではリーディングのトップを走っていました。
 しかしG1戦線では影が薄く、「あんなけ勝っていながら、戸崎はG 1ではいいところなし」とファンからも手厳しい声が聞かれるようになりました。

 ミスター最多勝とまで言われた男が年に1度もG1を勝てていないというのはおかしい話です。
 今回のジュベナイル、戸崎が乗るディープインパクト産駒の関東馬マウレアは勝機ありと思っています。

 デビューしてマイルを2戦2勝、タイム自体は平凡ですが、ラストの瞬発力に秀でたいかにも混戦に強そうに映ります。
 
 姉は桜花賞馬のアユサンで前走の赤松賞アパパネも勝利した縁起のいいレースです。
 枠も絶好の4番枠、インで脚を溜めて直線馬群を割って伸びてくる姿が目に浮かびます。戸崎が得意とするレースの形ですね。目下関東馬が3連勝中でマウレアにも期待がかかります。
  
 
 馬券はマウレアから

   単勝4番 2,000円

   複勝4番 5,000円

   馬連は手広く
 4〜1 , 2 , 6 , 7 , 8 , 11 , 12 , 16 , 17 , 18
    500円✕10点=5,000円  
   抜けたらこわいので
 4〜3 , 15
    200円✕2点=400円

      合計12,400円

  2017年収支
   購入金額457,700円
   払い戻し311,430円
 
  戸崎よ頼む!
 

  
 
 

チャンピオンズC 勢いで突き抜けろ!この2頭テイエムジンソク, ロンドンタウン

 M・デムーロルメールに加えてこの時期は短期免許で外国人騎手がわんさか押し寄せています。ムーアやボウマンら世界で活躍しているジョッキーばかりなので、外国人騎手同士で決まるレースが再三見られます。マイルチャンピオンシップジャパンカップもそうでしたし、土曜のステイヤーズSは1着から3着までを独占、チャレンジCも外国人騎手のワンツーでした。日本人騎手の存在感が薄くなっている現状は大相撲と一緒です。

 中京競馬場のチヤンピオンズCも外国人騎手にやられてしまうのでしょうか。そろそろ日本人騎手の優勝インタビューを聞きたいものです。

 今回はレースのポイントを自分なりに整理して予想をしていきます。
 まずは最初に触れた外国人騎手の取り扱い、4人の腕達者がそれぞれ有力馬に騎乗します。どれも一発がありそうで恐いのですが、今回は応援を込めて日本人騎手で攻めてみます。

 次に実績馬対新興勢力の選択です。実績馬で言うなら地方交流G1の常連であるコパノリッキーサウンドトゥルーアウォーディーの7歳トリオ、今年の帝王賞馬のケイティブレイブ、フェブラリーの覇者ゴールドドリームら強豪がひしめいています。なかでもサウンドトゥルーアウォーディーはお手馬としていい思いをさせてくれている馬です。
 新興勢力は夏ぐらいから重賞戦線に名乗りをあげたテイエムジンソクとロンドンタウンの2頭です。

 経験を取るか、勢いを取るかなのですが、後者の勢い、上昇度に賭けてみます。
 真夏の札幌エルムSで火花を散らした2頭、1着のロンドンタウンは次のレースで韓国のコリアCを制し、2着のテイエムジンソクはみやこSで初の重賞勝ちを決めたばかりです。
 ロンドンタウンはここに来て突如素質が開花した感があります。まだ4歳なのでひょっとすればかなりの大物に化けるのではと思っています。以前より前の位置が取れるようになったので中京は向くのではないでしょうか。岩田も久々のタイトルのチャンスです。
 テイエムジンソクは古川と手が合うようで、一段とスピードに磨きがかかりました。それまでのゴール前の甘さが解消されて4コーナーでトップに躍り出て、直線でさらに切れる競馬が板に付きました。
 後続をちぎってのパフォーマンスは強烈です。

 ただし2頭ともまだダートの強豪との対戦はありません。歴戦の馬たちにいきなり通用するほど甘くないことも承知しています。それでも未知の魅力にあふれた馬に映ります。
 
 今年のチヤンピオンズCは人気が割れに割れています。前日夜の時点で5倍台から12倍台までに9頭がひしめく大混戦です。三連単は最低でも1万円ほど付きます。
 各馬の比較が難解なのはオッズに表れているようです。
 テイエムジンソクはなんと1人気に推されています。ロンドンタウンは8人気となっています。

 馬券の方は7番と13番を中心に組み立てました。

 3連単フォーメーション
    7 , 13
    7 , 13 , 2 , 3 , 14
    7 , 13 , 2 , 3 , 14 , 10
          100円✕32点=3200円

    7 , 13 , 2 , 3 ,14
    7 , 13
    7 , 13 , 2 , 3 , 14 , 10
          100円✕32点=3,200円

 馬連フォーメーション
    7 , 13
    7 , 13 , 2 , 3 , 14
          500円✕7点=3500円

 単勝7番=1,000円 単勝13番=2,000円

      合計12,900円

 外国人騎手には仕事を休んで欲しい!

 
 2017年収支
  購入金額444,800円
  払い戻し311,430円

ジャパンカップ  最強キタサンブラックの重箱の隅をつついた・流れ的にはレイデオロとソウルスターリングの3歳馬か?

 エアスピネル単勝とサングレーザーとの馬連、ワイド一本で勝負したマイルチャンピオンシップでしたが、こちらの夢を打ち砕いたのはやっぱりあの男でした!
 ムーアのエアスピネルが早々と抜け出しサングレーザーが追いかけます。直線半ば過ぎで「出来た!」と思った瞬間にペルシアンナイトが2頭の間を割って伸びてきます。ミルコ・デムーロです。
 あろうことか、エアスピネルをハナ差とらえていました。
 絶対不利の18番枠なんですよ。今のデムーロには表現する言葉も見つかりません。
 人が走る陸上競技と違って走るのは馬なのに、まるでデムーロが走っているようです。

 さてジャパンカップ3億円の戦いです。
 圧倒的な人気と実力を誇るキタサンブラックに今年のダービー馬レイデオロが挑む図式となっています。オッズを見ても、前夜の段階で単勝オッズはキタサンブラックが2,4倍前後、レイデオロが3,4倍前後と大きく支持されています。これに続くのがサトノクラウンで5倍ちょっととなっています。
 
 現役最強馬でもう歴史的名馬に到達したキタサンブラックを今回どう見るかなんですよね。
 強い馬に対しては重箱の隅をつつくように弱点を捜したくなるのです。
 今春の宝塚記念の惨敗の時は燃え尽き症候群などど言われました。秋の天皇賞では改めて底力を示しましたが、あの不良馬場の激走で相当疲れは残っているのではないでしょうか。スタートで出遅れた点も少々気になります。

 勝負事には流れというものがあります。
 天皇賞(秋)では"神騎乗"とまで評された武豊でしたが、調教中の落馬の影響でエアスピネルの降板、またプライベートでも写真誌報道で騒がれました。
 これらの事案は予想するうえで少なからず引っかかります。
 それでも今回も内枠の絶好枠を引くなど運の強さも感じます。武豊も土曜の京都2歳Sでは絶妙のさばきで勝利しました。
 流れを引き寄せてきているようです。
 キタサンが優勝して競馬場が最高に盛り上がる光景は見たいし、馬券とは別として。

 流れで言えばここに来ての3歳馬の台頭です。
 モズカッチャン、ペルシアンナイトとこれもM・デムーロの手腕なんですが、ジャパンカップもこの勢いに乗る手はありますね。

 レイデオロは有力馬の中で唯一キタサンとの勝負付けがまだの馬です。
 キセキを置き去りにした神戸新聞杯のレースぶりが今回に期待を抱かせます。斤量やローテーションも有利にうつります。デムーロにあおられ気味なのでルメールも勝ちに拘るでしょう。
 もう一頭のソウルスターリングは秋の2戦を見て古馬の牡馬相手では荷が重いようで、3日ほど前までは消しと考えていましたが、急に気になりだしました。
 こちらはC・デムーロが手綱を取ります。ダービーを大幅に上回る時計で完勝したオークスと同じ舞台設定です。馬が覚えているかも知れません。
 ポジションさえ取れれば末は切れます。

 馬券的には藤沢和厩舎の3歳馬2頭を頭に
キタサンブラックとM・デムーロサトノクラウン、ボウマンのシュヴァルグランを絡めた3連単にします。
 
 3連単フォーメーション
 2 , 8 〜 2 , 8 , 1 , 4 , 12 〜 2 , 8 , 1 , 4 , 12

   300円✕24点 = 7,200円


 2017年収支
  購入金額437,600円
  払い戻し311,430円
 
   2ヶ月ぶりに払い戻しがありました。

マイルCS エアスピネル 豊降板には驚いたが、ムーア起用に陣営の執念を見た! 対抗には天井知らずのサングレーザーを推す

 京都競馬場の今年ラストのG1戦、マイルチャンピオンシップです。

 G1のマイル戦は武豊エアスピネルのコンビと心中すると年初から決めていました。
 それが好事魔多しとでも言いましょうか。天皇賞(秋)で"神騎乗"とまで称賛され改めて存在感を示していた武豊ですが、先週の調教中に落馬して膝の靭帯を負傷、また写真誌で女性との 深夜の2ショットを報じられました。先週は大事を取って騎乗を見送り、マイルCSがある日曜からの復帰が決まりました。そんな中、15日にエアスピネルの鞍上がムーアに替わることが発表されました。これには驚きましたが、陣営からはケガの影響を考慮して万全を期したいとの説明がありました。オーナー側の意向もあったのでしょうね。
 陣営サイドの意気込み、執念を感じました。

 前走の富士Sの圧勝で自信を深めていただけに
武豊本人もどれほどのショックだったでしょうか。
騎手は指名されてなんぼの世界なんですね。
 
 さてレースの展望です。一番強いのはエアスピネルとの考えは揺るぎません。電撃的な乗り役の交替だっただけに、ムーアにはとにかく勝利が求められています。
 富士Sの走りがエアスピネルの理想の形です。ムーアもVTRを見てイメージしていると思います。

 この秋はムーアらしい圧倒的なパフォーマンスをまだ披露していませんが、エアスピネルのレースできっと見せてくれるはずです。

 相手には3歳馬のサングレーザーを狙います。
 このレースは3歳馬が全く通用しないという過去のデータがあり、まだ強いメンバーとは戦ったことがないことも承知のうえです。それでも4連勝の勢いと成長力、ラストの伸び脚はマイルでさらに磨きがかかるのではと期待しています。
 新聞の談話によりますと福永騎手はこの馬について「G1でもやれると確信した」となっています。手応えを感じるコメントでしょ。

 実績のあるイスラボニータレッドファルクスサトノアラジンら6歳勢のお兄さん方もそろそろ世代交代をしてもらわないとね。

 馬券はエアスピネル
  単勝 11番 5,000円

  馬連 サングレーザー相手の
      4〜11 2,000円

  ワイド 4〜11 5,000円

      合計 12,000円

 
   2017年収支
    購入金額 425,600円

    払い戻し 249,430円

    もう2ヶ月的中なし
    回収率も5割に向かっています。

なんて奴だ!デムーロは  

 エリザベス女王杯もまたM・デムーロにしてやられました。
 G1に滅法強いデムーロに少し触れてみました。

 M・デムーロ騎乗の5人気3歳のモズカッチャンは粘るクロコスミアをゴール寸前にとらえG1三度目の挑戦で栄冠に輝きました。それにしてもルメールが追うと信じられないほど伸びますね、毎度毎度。
 2着のクロコスミアの鞍上はオークスでモズカッチャンの手綱をとった和田でした。
 
 騎乗替わりの悔しさをローズSでは8人気のラビットランで優勝、今回も9人気のクロコスミアでクビ差及ばずも和田の健闘ぶりも称賛に値します。

 我が本命のミッキークイーンも直線ただ1頭大外から伸びてきましたが、僅かに届かずの3着でした。左前の靭帯の痛みによるぶっつけ本番が不安視されてましたが、さすがの走りでした。
 ミッキーは頑張ってくれたのに3連複も外しました、、。情けない予想で日曜の夜は風がことさら身にしみました。辛いのう。
 断然人気のヴィブロスは外枠と距離に泣いたようです。
 ルージュバックはムーアが乗っても全く見せ場すらありませんでした。これも外枠なのか、牝馬相手が敗因なのか。

 さて標題のデムーロの話に戻ります。
 M・デムーロは今年のG1勝ちがこれで5回、重賞は16勝目となりました。
 とりわけG1レースは滅法強いですね。
 オークスからこれで9戦連続して3着以内を続けでいます。
 余談ですか、複勝を買い続けていたら、1,000円が150万円以上になるとか。

 デムーロルメールがJRAに来てから競馬を取り巻く風景もすっかり変わりました。
 目下、166勝で騎手リーディングのトップを走るルメールは連対率が0,402 3着以内が0,534
151勝のデムーロは連対率0,410 3着以内0,529
どちらも2回に1回以上は馬券に絡むということになります。

 安定感はルメールというイメージを持っていましたが2人の数字はほ並んでいますね。

 エリザベス女王杯を制したM・デムーロですが、この土日の成績は興味深いものがあります。

 土曜日の着順は
  2R 2着(1人)
  3R 3着(1人)
  4R 6着(2人)
  5R 12着(1人)
  6R 5着(1人)
  7R 2着(2人)
  9R 9着(4人)
  10R 6着(1人)
  11R 中止(2人)
  12R 除外
 日曜日
  4R 7着(2人)
  9R 10着(2人)
  11R 1着(5人)エリザベス女王杯
  12R 7着(5人)

   
 ご覧のようにM・デムーロはこの土日は乗れてないというより、彼にしては最悪に近いものでした。
1人気が5頭、2人気も5頭いましたが1つも勝てませんでした。2日間で勝利は一つだけ、それがG1エリザベス女王杯。これこそデムーロの真骨頂なんですよね。G1になると神がかり的な騎乗になるのです。
 
 2日間の敗戦の中には大外を回して失速するレースもありました。今年のエリザベスは外は伸びないというのを彼は十二分に掌握したでしょう。今回の有力馬は揃って差し馬です。負けたレースからモズカッチャン勝利へのポイントもはっきり浮かんできたことでしょう。
幸い内枠です。先行馬クロコスミアの後ろのインのポジション取りに集中したはずです。この位置さえ確保出来れば脚がたまって勝負になると。

 
 G1をこれまでに勝ちまくっているデムーロですが、デビューからG級、大物と言われて乗り続けた馬が思い浮かびません。ドゥラメンテサトノクラウンも途中からの騎乗でしたしね。
 今回のモズカッチャンもしかりです。
 
 サトノダイヤモンドメジャーエンブレムソウルスターリングレイデオロなどのルメールとは対象的です。

 このブログでは「なんて奴だ!デムーロは」と何度書いたことでしょうか。
 今年はこれで打ち止めにしてください。
 私の馬券、どれほどデムーロにやられたか。
 
  最後にもう一度
   なんて奴だ!デムーロは・・